食品業界は、私たちの生活に欠かせないものです。
けれども、食品業界で働く人の中には、長時間労働や低賃金、労働環境の悪さなど、様々な苦労をしている人も。
そのため、「食品業界はやめとけ」という意見もよく囁かれています。
一方で、食品業界には、やりがいや将来性もたくさん。
食品業界は、絶対なくならない業界ですし、
また、食品業界で働くことで、食の安全や健康に貢献することができます。
この記事では、食品業界のメリット・デメリット、食品業界で転職するべき人、食品業界で成功する方法について、食品業界歴10年越えの筆者が詳しく解説します。
- 食品業界で働きたい!転職したい!けど、迷っている
- 食品業界の実態が知りたい
- 食品業界は本当にブラックしかないの?
- 食品業界歴10年越え!
- 29歳子持ちで食品業界へ転職
- 前職は食品工場がお客さんな衛生コンサルタント業
- 農学部出身で新卒時就職難で就活激戦をかいくぐった
- 前職現職ともに複数の食品工場に監査で出入りする
食品業界に転職するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
本記事を読むことで、食品業界の現状や将来性、
成功する方法について詳しく知ることができます。
また、食品業界で転職するべき人かどうかについても判断することができますよ。
食品業界はやめとけ?食品業界の実態を知ろう
私たちが毎日口にしている食品は、
言わずもがな、食品業界で働く人々の努力によって作られています。
しかし、食品業界は「やめとけ」と言われる業界でもあり、
あまり良いイメージを持っていない人も少なくありません。
厚生労働省の調査でも、残業も平均よりやや少ないと分かってい入るものの、
それでも長時間労働であることは間違いありません。
また、食品製造業の平均賃金は、全産業平均より低い水準とも。
さらに、食品製造業の労働環境も、決して良いとは言えません。
食品の衛生管理のために、厳しいルールを守らなければならないこともあります。
本章では、いいも悪いも食品業界の実態をまとめています。
食品業界の現状
食品業界は、大きく分けて以下の3つの分野に分けられます。
- 食品製造業…食品を製造する業種。主に食品メーカーを指す。
- 食品卸売業…食品小売業や飲食店に向けて食品を販売する
- 食品小売業…スーパーマーケット、コンビニ、百貨店などいわゆる食品売り場
「食品業界は残業が多い」は本当か
これについては、半分本当で半分違うとみています。
なぜなら、厚生労働省の調査によると、食品製造業の平均残業時間は、2019年度で105.6時間でした。これは、全産業の平均残業時間(166.4時間)よりも少ないですが、それでも長時間労働であることは間違いありません。
また、食品業界には飲食関係のサービス業や、食品小売りなども含まれているので、
店が開いている時間が長いので、
必然的に労働時間が長くなるというカラクリも。
食品製造だけにフォーカスすれば、
製造は工場を動かした分だけ売り上げが作れるので、
製造計画で定時上がりに設定している工場もたくさんあります。
あと、大学在学中、生ものは常に工場を動かさねばならず、
基本作りだめができないから忙しいと聞きました。
確かに菓子や調味料など作り置きできる工場は8時17時のところが多いですが、
生ものを扱っている工場は交代制で24時間工場を動かしているところは少なくないです。
「食品業界は低賃金」なのか
食品業界は薄利多売は本当。
毎日の生活で必要な食品は1つ1つの単価はどうしても低く抑えられてしまうから。
事実、食品製造業の平均賃金は、2019年度で278万円でした。
これは、全産業の平均賃金(412万円)よりも低い水準です。
ただ、食品業界は製造にせよ小売りにせよ、
パートやアルバイトに支えられている部分が多いので、
平均賃金が低く見えるというのは見落とせません。
(医療・薬品・食品など含む)業種だけ切り取ってみると、
正社員がやるであろう職種の平均年収は以下の通り。
平均年収(全体) | |
品質管理/品質保証 | 423万円 |
生産管理 | 396万円 |
製造技術/設備技術 | 349万円 |
(参考:doda『年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】』)
食品業界を挙げて、とにかく人の手に頼る部分が大きく、
生産性も低めという特徴もあります。
また、売価の割に要求ばかりが多く、
検品などに割く時間も人件費もばかにならないんですよね。
食品業界で働くメリットとデメリット
食品業界のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット
- やりがいのある仕事が多い
- 今後も成長が見込まれる業界(人の営みある限り絶対になくならない)
- 食の安全や健康に貢献できる
デメリット
- 長時間労働が多い(小売りの場合や生もの製造の場合)
- 低賃金(業界を挙げて低めの賃金)
- 労働環境の悪さ(品目によるが極端に暑い寒いはよくある)
食品業界は、私たちの生活に欠かせない業界なので、
やっぱり食品業界で働くことはやりがいもありますし、
絶対になくならないので将来性のある仕事だと言えます。
けれども、食品業界は長時間労働や低賃金、労働環境の悪さなどの問題も抱えています。
食品業界に転職するかどうか迷っている方は、
メリット・デメリットをよく考えて、自分に合ったかどうかを判断しましょう。
食品業界へいらっしゃい!食品業界に転職すべき人
食品業界に転職するべき人は、以下の人です。
- 食の安全や健康に興味がある人
- やりがいのある仕事を求めている人
- 食品を学問として学んでいて資格を活かしたい
- 食べるのが好き
- 食品工場の見学が好き
- 高収入までは求めていない
もしも今、食品工場で働いていて嫌になっていても、
場所を変えれば劇的に環境が変わることもあります。
食品工場で働いた経験は、
ところ変われば製造管理や品質管理に活きてくることもあります。
今の職場が嫌でも、食品業界が嫌でないのであれば、
是非是非経験を活かして食品業界でキャリアアップをしてみてはどうでしょうか。
食品業界はやめとけ?それでもやっぱり転職したい
食品業界が様々な課題を抱えているのは前述の通り。
けれども、私たちの生活に欠かせない業界ですし、
自社商品への愛着も肌で感じられるのも食品業界。
「食品業界はやめとけ」という意見もよく聞かれますが、
食と生活は切っても切れないので、仕事としても無くなりません。
食品業界には、やりがいや将来性もたくさんあります。
この記事では、食品業界のやりがい、将来性、成功する方法について詳しく解説します。食品業界に転職するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
食品業界のやりがい
食品業界のやりがいは、以下のとおりです。
- 食の安全や健康に貢献できる
- 新しい商品を開発できる
- 新しい技術を導入できる
- 人々の生活に貢献できる
食品業界で働くことで、
私たちの生活を支える食品の安全や健康に貢献することができます。
また、新しい商品を開発したり、新しい技術を導入したりすることで、食品業界の成長に貢献することができます。
商品企画はやっぱり花形の職種ですし、
新しい設備や技術を導入するのはマシーン面でも見ていて楽しいです。
さらに、人々の生活に喜びや満足を与える食品を提供することで、人々の生活に貢献することができます。
食品業界の将来性
食品業界の将来性は、以下のとおりです。
- 今後も成長が見込まれる業界
- 人々の健康志向の高まり
- 輸出で市場は無限に
- 新しい技術の導入
食品業界は、今後も成長が見込まれる業界です。
その理由は、人々の健康志向の高まり、高齢化社会の進展、新しい技術の導入などが上げられます。
人々の健康志向が高まるにつれて、健康的な食品への需要が高まっています。
また、高齢化社会の進展に伴い、介護食や高齢者向けの食品への需要が高まっています。
さらに、新しい技術の導入により、食品の加工や製造が効率化され、コストが削減されることで、食品の価格が下がり、より多くの人が食品を購入できるようになっています。
昨今の日本の食品製造は「HACCP」を通じて世界基準に近づけており、
日本式食品の輸出なんかも無限に市場は広がっていきます。
食品業界で成功する方法
食品業界で成功するためには、以下のポイントに注意する必要があります。
- 食の安全や健康に関する知識を身につける
- 新しい商品や技術に興味を持つ
- 人とのコミュニケーション能力を高める
- 努力を継続する
食品業界で成功するためには、
食の安全や健康に関する知識を身につけることが重要です。
食品の安全や健康に関する知識を身につけることで、食品の安全性を向上させ、人々の健康に貢献することができます。
また、新しい商品や技術に興味を持つことも重要です。新しい商品や技術に興味を持つことで、食品業界の成長に貢献することができます。
さらに、人とのコミュニケーション能力を高めることも重要です。
人とのコミュニケーション能力を高めることで、食品業界で必要な人脈を築くことができます。
最後に、努力を継続することも重要です。食品業界で成功するためには、努力を継続する必要があります。
食品業界はやめとけ?←いうほど悪くないかもしれない
さまざまな課題もある食品業界。
「食品業界やめとけ」という意見もよく聞かれます。
けれども、食品業界は、私たちの生活に欠かせない業界です。
栄養士や衛生監視員、調理師など、食にまつわる学問や資格はたくさんありますが、
食を仕事にしたいという思いあってこそ。
食品業界には、やりがいや将来性もたくさんあります。
この記事では、食品業界の現状、メリット・デメリット、転職するべき人、やりがい、将来性、成功する方法について詳しく解説しました。食品業界に転職するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
食品業界は、決して楽な業界ではありません。しかし、やりがいのある業界でもあります。食品業界に転職するかどうかは、自分の性格や価値観をよく考えて、判断してください。