食品表示業界では、
いつくるみのアレルギー表示が義務表示に格上げされるか、
戦々恐々としていたことでしょう。
ついに、指針が発表されました!
くるみアレルギー表示義務化にあたり、
食品メーカーがすべきこと、取り組むべき順番を紹介します。
くるみアレルギー表示義務化はいつからか
アーモンドが表示推奨になった際は、
推奨だったからか、いつの間にかしれっと…。
くるみについては義務なので、
当然表示漏れ、間違いは回収リスクある内容。
「くるみ、義務に格上げされるらしいよー」というのは、
当方も数年前から、なんならアーモンドが追加されるより前から噂されていたことで、
ようやく動いたかというのが率直な感想ですね。
自社内の品管からのご連絡にも、
8月の時点で「もうすぐくるみがアレルギー表示されるらしい。今年度中にやりたいとか。でも本当に義務化する時期が決定していないから、現状何も変更できない」という、
なんとも宙ぶらりんな連絡を伝えるはめに。
ここにきて、ついに具体的なプランが提示されました!
アレルギーを引き起こすおそれのある食品の表示の義務化に、新たに「くるみ」を追加する案が国の消費者委員会で了承され、2025年の4月から表示が義務づけられることになりました。
移行期間を経て、2025年4月から義務化との発表が。
新法に移行するときや、原料原産地表示義務化と同じ感じで、
発表=直ちに義務化!という形ではなく、
猶予期間を持つ形なんですね。
ちなみに、迫る2023年4月~は遺伝子組み換え表示の義務化が来てるんで、
お忘れなく!!
くるみアレルギー表示義務化で注意したい品目
くるみアレルギーで注意したい食品は結構あります。
お菓子やパン、ドレッシングなど多岐にわたって含まれており、
注意したい品目として具体例をいくつか挙げておきます。
- 和菓子…くるみゆべし、だんご、くるみもち、饅頭、もなかなど
- 洋菓子…チョコレート、クッキー、ミックスナッツ、ケーキ、マフィン、ブラウニーなど
- その他…ドレッシング、みそ、くるみオイル、くるみパン
ちなみに、ペカンナッツもくるみ属の木の実のため、
製品によってはその旨記載して注意喚起している商品もあり。
全部おいしいやつ…
くるみアレルギー表示義務化で確認すべきコンタミ表示
会社の方針にもよりますが、
アレルギー表示もさることながら枠外のコンタミ表示も気を付けたいところ。
我が社では、表示義務アレルゲンのコンタミリスク時のみ、
表示するようにしているので、
今後ここにくるみが来ないと、義務表示のコンタミ分を表示しているという線引きに矛盾が出てしまうので要注意。
(最初から表示推奨分までコンタミ表示しているなら問題ないのだけど…
実際表示推奨品目って検出法も確立していないから事実上管理できないんだよね…)
くるみアレルギー表示義務化の準備をしよう
このご時世、アレルギー表示は推奨品目までフツーに表示しているので、
そこまで大きな変更はないのかもしれません。
が、推奨のときは漏れても許されたけれど、
義務になると表示漏れで即回収になるので注意したいですね。
コンタミ表示などは、
義務か推奨かで線引きしているような場合は要注意(枠外のため見落としがち)
ちなみに、賞味期限がいつであろうと、
2025年3月31日製造分までは旧来で猶予されるので製造日の記録は残るようにしましょうね。